| 鯛一郎クンって?

はじめまして! 愛媛県宇和島市で鯛の養殖を行っております、株式会社タイチ代表取締役の徳弘多一郎です。 私たちは、昭和34年にこの地で養殖を始めました。私は父の後を継ぎ、二代目になります。 父は、日本人の誰もが好きな魚ということで、真鯛養殖の道を選んだようですが、私はそれだけでなく、この鯛という魚が、我々にとって特別な意味を持った魚ではないか、という考えのもと、養殖業を営んでいます。 今回、新型コロナの影響を受けて、お取り先様が休業に入り注文が来なくなってしまいました。 一方で、どんどん成長していく行先のない鯛一郎クンを見ながら、これからどうなるのだろうか・・・と途方に暮れる日々を過ごしていました。 また、緊急事態宣言が開けはじめたとはいえ、3密を避けた生活やステイホームでのストレス、家事・育児・介護を両立しながら働いている方々の心身への負担の解消を、食に関わる者としてできることは何かと考えていました。 そこで、最も美味しく成長した鯛一郎クンをお値打ち価格で、ぜひお家で食べていただきたいと思い、クラウドファンディングを立ち上げました。 お家で簡単に鯛のお刺身や鯛料理が食べられるように工夫を凝らし、地元の人気レストラン「マルブン」さんとのコラボメニューの開発を重ね、今日に至りました。 おかげさまで、クラウドファンディングは大盛況でした。応援してくださった皆さんのご要望でネット通販サイトを立ち上げることができました。 ■13年の研究の末 2003年に生まれた「鯛一郎クン」 家業を継いだ当時は、配合飼料に特に疑問を持ちませんでしたが、ある料理人から「養殖の真鯛は臭い」といわれ、それを改善するために研究をスタートしました。 雑誌などで見かけた研究者に直接会って話を聞き、試行錯誤を繰り返した末に行き着いたのがエサの改良。 天然干し海老や、高級昆布の出汁を乾燥させたものなど、まるで和食を作るようにしてうま味を与えました。天然海老と天然酵母であるファフィア酵母、パラコッカス菌、マリーゴールドの花から抽出した色素を与えることで、黒ずみのない美しい桜色を実現したのです。 様々な挫折も経験しながら、13年もの年月を費やしてオリジナルのエサを完成。 2003年に「鯛一郎クン」を世に送り出しました。 ■「愛情」と「丹精」 なぜあんなにみんなに愛されるのでしょうか? それは、生まれた時から人が手間ひまかけ「愛情」を注ぎ「丹精」を込めるからだと思うのです。 米も種さえ蒔けばいいものが勝手に出来る訳ではありません。農家の方が汗水流しておいしい米を作り上げるのです。 養殖魚も全く一緒だと思うのです。 稚魚の時から、それこそ「丹精」を込めて育てれば、皆さまから愛していただける魚ができるはずだと思っているのです。 苦労を惜しまず、魚と「対話」し、サスティナビリティという事も考えながらそだてあげました。 それが鯛一郎クンです。 ■3つのこだわり製法 養殖真鯛とは思えない深い味わい、食感、品質。鯛の本当のおいしさを、もっとたくさんの方に体験して頂くために、こだわりぬいた製法で手間を惜しまず育てています。 1.こだわりの餌 独自配合で開発した餌「ウチのプレミックス」は鯛の食性を考えた特別な餌です。 餌の消化速度や、栄養素の吸収サイクル、腸内細菌の活動を促進させ、鯛の内蔵が健康になることで旨味成分の脂肪酸などを体中に取り込めることができるようになります。 2.手間を惜しまない 餌は全てで手で与えます。自動での餌やりに比べると5倍の時間がかかりますが、手間を惜しまず丁寧に餌を与えることで、毎日の魚体のチェックもでき、健康管理ができます。 3.愛情 毎朝、鯛一郎クンに「おはよう!」 声をかけると集まって来ます。言葉には言霊が宿るといわれており、私達は常に愛情と感謝の気持ちを持って育てています。 ■持続可能な一次産業は国の宝! 皆様に鯛一郎クンを楽しく食べていただくことは、単に、食品ロスをなくすというだけではなく、地方の中小企業の雇用を守り、持続可能な一次産業に貢献できます。 食料自給率の低い日本だからこそ、国内の生産者を育成し、漁業のみならず、農業、畜産業を活性化する必要があるのです。 また、次世代に漁業を繋ぐためには、海洋汚染の防止にも努めなければなりません。 独自のプレミックスは、天然由来であり、色上げに使うアスタキサンチンは、合成物の使用を避けています。 また、食べ残すことなく時間をかけて丁寧に手で餌やりをするのは、ムダな餌を海に落とさず海にかかる負担を少しでも少なくしようとする私達の取り組みの一つです。 私たちのこうした日々の取組や想いに共感していただける志の高い飲食店とのパートナーシップによって、ありがとうが循環する幸せな社会を創ることを目指しています。